『西の魔女が死んだ』
b0103157_22383821.jpg『西の魔女が死んだ』

         作・梨木香歩

「いいですか、まい」
「この世には、悪魔がうようよしています。瞑想などで意識が朦朧となった、しかも精神力の弱い人間を乗っ取ろうと、いつでも目を光らせているのですよ」

「おばあちゃん、悪魔って本当にいるの?」

「います」
「でも、精神さえ鍛えれば大丈夫」

「どうやって鍛えるの?」

「そうね。まず、早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」

「わたし、そんなのすっごく苦手。夜は遅くまで本を読んでいるし、休みの日には、お昼過ぎまで寝ていることもある。体育も見学していることのほうが多いくらいだし、ご飯も食べたり食べなかったり・・・でも今おばあちゃんが言ったことは『体力を養う』ことで、『精神を鍛える』ことではないんじゃないの?」

「不思議ね。最初はほとんどおんなじなのね」

「おばあちゃんの言うとおり、悪魔が本当にいるとして、そんな簡単なことで、悪魔が本当に防げるの?」

「本当に、大丈夫。悪魔を防ぐためにも、魔女になるためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力です。その力が強くなれば、悪魔もそう簡単にはとりつきませんよ。まいは、そんな簡単なことっていいますけれど、そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」

                 ~ 本文から抜粋 ~

おばあちゃんとまいの会話。
魔女になるための。
・・そして、強く生きて行くための。
そうやって、自分の意志の力を訓練していき、何事にも動じない、まわりの「悪魔」に惑わされない自分を作る・・・ それが「魔女修行」なのかな、と思う。

簡単なようで、難しい。。
続ける意志の弱い私には、なかなか、ほんとに難しい。。
人の言うことや、思いにひきずられることも多いので、「自分」がどこにあるのか、分からなくなってしまうことも。。。
「規則正しい生活」・・・さえも。
ほんとうに、淡々と、自分のやるべきことをやる・・ということが大事なんだけれど。。。
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# by yucca3477 | 2006-07-29 23:00 | 本のこと。
「モコちゃん」のこと。
モコちゃんは、私の姪っ子。
姉の3番目の女の子。
上に2人のお姉ちゃんがいる。

もうすぐモコちゃんの誕生日だ。
モコちゃんが生まれて、5年になる。。

生まれた日の夕方、病院に行っている母から電話がかかってきた。
「・・なんだかダメみたいなのよ・・」 半分泣きながら、そう言ったように思う。
その日から1週間、嵐のような日が続いた。
生まれて3日の間に、3回危篤状態に陥った。
4日目に、大学病院に搬送されて、ICUに入った。
姉は、退院してきてから毎日大学病院へ通い、
2ヵ月後には、リハビリセンターのある県立病院へ入院。
半年後には、家に帰ってきて、リハビリに通院している。
今は、病院とリハビリと、デイサービスのようなところへも通っている。

彼女がどういう状態なのか、はっきり細かく聞いたことはない。
仮死状態で生まれたために、脳の大部分がダメージを被った・・らしい。
もうすぐ5歳になる今も、手も足も思い通りには動かず、食事も経管で採っている。
目で物を追うけれど、音のする方を向くけれど、どれだけ分かっているのか分からない。
ニヘラ~と笑うことはあるし、怒ると泣くけれど、泣くとき以外に声は出ない。

2年前の夏、熱性けいれんで救急車で運ばれた。
けいれん発作は、このときだけ。てんかんもない。
どうも体温調節がうまくいかないらしい。

ほんとうに見た目は、普通の子と、全く変わらない。
鼻に入っているチューブと、まっすぐになりすぎる足を除けば。

彼女は、きっととても「強い」子なんだと思う。
「彼女が生きている」ということが、姉はもちろん義兄も姪っ子たちにも、
祖父母たちにも、私たちにも、きっととても大きな意味があるのだろう。
その答えが、どこにあるのかは、まだ全然わからないのだけれど。

モコちゃんは、ほんとに「強い」「大事な」子なんだと思う。。。
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# by yucca3477 | 2006-07-06 21:48 | 家族のこと。
『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』 

赤毛でそばかすがあって、ぽっちゃりしているひとりっこのカーリー。b0103157_21392195.jpg
何でも話せる姉妹か親友が欲しいと思っている。
転校生のメレディスと友達になろうとしたけれど、なんだかうまくいかない。
メレディスのおばあちゃんから、とんでもない話を聞かされてしまう。

昔々から魔女は、邪悪でよこしまなものだけれど、ここに出てくるグレースとブライオニーは、何百年も生きていくために、何度も子供の身体を盗んできたのだろう。
メレディスの身体を盗み、カーリーもまた・・。

カーリーは、グレースの身体に入れられ、老人ホームへ送られる。そしてそこでブライオニーの身体に入ったメレディスを見つける。カーリーのところにグレースの荷物として送られてきた箱の中に「呪文」の本を見つけて、メレディスが身体を盗まれて『13ヶ月と13週と13日』にあたるうるう年の2月29日の満月の夜に身体を取り戻す作戦に出る。

カーリーがグレースの身体に入った時に、お年寄りがどんなに辛いかがよくわかる。
身体が思うように動かない。目もよく見えないし耳も聞こえにくい。
入れ歯や髪の毛やいろんなことで、お年寄りとは、こういうものなんだと実感していく。

大人が、自分の親でさえ、他の身体に入った自分を分からない。とても悲しくて寂しいだろう。でもカーリーのママは後で、ほんとのカーリーがいなかった時のカーリーは、全然知らない人のようだったと言っている。もしもずっとグレースの入ったカーリーと、カーリーの入ったグレースとが一緒に目の前にいたら、ママには、分かったんじゃないかと思う。

そして自分の身体に戻った時、『自分の身体』がどんなにうれしいものか、『自分自身の今』がどんなに大切なものか、本当によくわかる。

他人の「身体」を「見る」のと同じに、
その人の「心」も「見なければ」いけないと、教えてくれる。

子供には、きっと難しいだろう。。
私には、とてもいい本だった。
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# by yucca3477 | 2006-06-29 21:42 | 本のこと。
ヘルパーという仕事。
人と関わることが苦手な私が、ナゼかヘルパーさんをやっている。
資格を取ったのは、いろんな理由がある。
将来の親のめんどうや、自分たちのことを考えると福祉に明るい方が安心できる。
腰や首の不安なけぃさんのために、今から知識と技術を覚えておく方がいい。
障碍を持って生まれたモコのために、モコを育てていかなくちゃならない姉のために。
・・・でもきっと、ほんとは、自分のために。

この仕事は、きっとキツイ。 体力的にも精神的にも。 だから今まで避けてきた。
一番苦手な、「人と関わること」を避けてきた。
でもモコが生まれて、『やっぱり必要だ・・』と思った。

講習を受けて資格を取り、でもやっぱり迷っていた。
講習仲間も、資格は取ったけどこの仕事はしない・・という人が多かった。
技術を覚えるなら、施設の方がいいかなと思ったけど、実習で行ったホームの現状を見ていて、??と思うとこも多かった。

迷ってるうちに、ガイドヘルパーの講習を見つけ、受けた。
そのままガイドヘルパーの登録をし、少しずつ仕事を始めた。
でもガイドは、収入は見込めない。 時間の予測がつかない。 ・・・でもおもしろかった。
ガイドもやりたいなら、・・ホームヘルプがいいのかも。。

そして今は、ホームヘルプ7件、ガイド2件を定期的にやっている。

初めの1年は、家事援助のみで、2年目になった今は、身体介護も増えてきた。
脊髄損傷の方のところへも行かせてもらっている。

なんとなく自分の進み方が間違ってなかった・・と思えるような、
誰かが応援してくれているような、育てられ方をしていると思う。
無理しないで、私が楽しめるような仕事の進み方だ。
そしていろんなことを学ぶ。 いろんなことを教えてもらっている。
いろんな家があり、ほんとうにいろんな人がいる。

ただ、仕事で入るお家は、目線が決まっている。 ある程度、情報も入る。
普通の人付き合いとは、違う。 普通は、聞かなきゃ分からないことだらけだもの。
どこまで入り込んでいいのか、それすら分からないのだから。

まだまだ、もっといろんなことを学ばなくちゃならない。
もっと大事なものを探さなくちゃ。。

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# by yucca3477 | 2006-06-29 17:55 | 仕事のこと。
ナナさん。
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どうしてだか、犬を飼いたくなった2年前。
飼うなら今しかないと思い込んでいた。
精神的にだいぶ不安定だった私。
今まで以上に「家族」を、もっと大事なものにしたくて、
もっと向き合うために、何かが欲しかったのかもしれない。

はじめ、けぃさんは、乗り気じゃなかった。
「タダでもらえるあてがあるなら」と言っていた。
でも私は犬舎を見に行ってみたかった。
で、「見るだけ」のつもりで行ってみたら。
即決したのは、けぃさんだった。
・・でも、それも私が欲しがったからだと、最近になって気づいた。

初めて見たとき、ナナは生後一週間。
毎週見に行って、一ヵ月後にやってきた。

名前は、私がつけた。
ピーターパンに出てくる、ウェンディたちの乳母犬・ナナ。
彼女のように、優しいイイコになってくれたら。

初めの3日間。 ほんとに生活が激変した。
まず匂いに慣れなくて、食事もできなかった。
トイレのしつけのために夜も眠れなかった。
何もかも初めてだらけで、けぃさんと2人、ほんとに悪戦苦闘の3ヶ月だった。

ナナは、良い子だ。
子供たちも、もっとこんなふうに育ててあげたかった。
「ナナはウチの3番目の子です」 私は、よく言う。
ナナを育てて、いろんなことを教えてもらった。
みぃ、しぃ、ナナ。何よりけぃさんに感謝している。

最近は、気持ちがすれ違うことが多くなってきているけれど、
それでも、前よりも私のことを考えてくれているのがよくわかる。
前には、見えなかったものが確実に見えるようになってきている。
ついそれに甘えてしまう自分が、申し訳なくてしょうがないけれども。

ナナを通して、見えなかったものが見えるようになってきた。
自分にとって、一番大事なものは何なのか。
それをこれから、もっと強くて確かなものにしていきたいと思う。。
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# by yucca3477 | 2006-06-18 00:21 | 家族のこと。
几帳面?

自分自身、ずぼらでいい加減な人間だと、思っていた。
モノを出しっぱなしにするのも、片付けられないのも、電気をつけっぱなしにするのも、
いつも私。  ←注意するのは、ダンナ(--)

なのに、最近、あれ?ちょっとまてよ・・と思うことが増えてきた。

仕事をしていて「あなた、几帳面ねぇ」とか 「全部やらなくてもいいのよ」とか
「ラクにいきましょう・・」とか言われることが増えてきたのだ。

そういえば、役員をやってた時も、人に回すのがめんどうで、書類を作るのも、
連絡も手配も、自分でやってた。
誰かに、お願いして説明して直してもらって・・って手順が、イヤだったのだけれど、
もしかしたら、自分でやらないと気が済まなかったのかもしれない。

やるからには、「ちゃんと」やろうとしてた・・かも。
そういう仕事が増えると、どうしても家事が手抜きになる。
3日くらい掃除しなくても、洗濯が1日おきでも、誰も困らないから。
・・困るのは、自分だけだから。


だけどそういう状態が続くと、掃除してない、洗濯してないことが苦しくなってくる。
きちんとやれない自分がダメな人間に思えてくる。

これはやっぱり「几帳面」なのかな。b0103157_8165862.jpg
意外と実は、「完璧主義」なのかも。

・・そんなふうに思うようになって、
ちょっと戸惑っています。。。
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# by yucca3477 | 2006-06-15 08:18 | 自分のこと。
「気持ち」が出てしまう。
私は、「人づきあい」が苦手だ。

「人」を「見る」ことも苦手だけれど、「自分を出す」ことも苦手。

話していて「こういうことか」と思い、自分の話をすると、なんだかズレていることがしばしば。

「こうだ」と思い込んでいるのかもしれないが、
自分が何を話したいのかもわかってなかったりする。

話しながら「あれ、ちょっと違うぞ」と思うこともよくある。

そういうときは、たいてい相手の顔が曇る。

・・で、落ち込む。

もうひとつ。

話をしていて、自分が思ったことが、顔に出てしまうことがある。

「なーんだ」 「つまんないな」 「なんだかなー」・・ 

そんな気持ちが浮かんでくると、そういう「顔」になってしまう・・ような気がする。

それって、失礼だな、と思うのに。

それから。

慣れてきた人に対して、ついやってしまうのが、

「冗談のつもりで、キツイ失礼なひとことを言ってしまう」 こと。


どうして、こう・・・ 人を遠ざけるようなことをやってしまうのか。

なぜ、人と関わることが、コワイのか。

・・・・「人」と関わって、自分が傷つくことがコワイのか。
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# by yucca3477 | 2006-06-13 22:57 | 自分のこと。
「怒る」ということ。
娘が幼稚園の時・・だからもう10年も前のこと。
当時、仲良くしていた園ママが、他人に対して、よく怒っていた。
「・・彼女ってこうだから困るのよ」 「どうして・・・なのかしら」
その頃の私は、彼女との付き合いも含め、他人と一線を画していた。
他人に対してどうこう言ってもしょうがないし、
怒るくらいなら付き合わなきゃいい・・と思っていた。
人のことを考えたこともなかった・・と思う。
目の前にいる彼女が、何を思ってそう言っているのか、私には、わからなかった。

今になって、ナゼか他人に対して、「なんでなのよ~」と思うことが増えてきた。
この10年の間に、いろんな役員もやり、いろんな人と付き合い、家庭でもヒト波乱あり、
自分も人も「見える」ようになった・・ように思う。

「見える」・・そう、私は、人を「見て」いなかった。
誰といても、目の前でしゃべっていても、私は、自分のことしか考えていない。
だから「怒ったり」できなかったのか。
・・最近になって、そう思うようになってきた。

と、昔よく怒っていた彼女は、10年後の今の私と同じレベルだったのか、と気づく。

・・今でも、たまーに彼女に会う。
ナゼか切ってはいけないような気がして、時々メールしたりもする。
確かに、彼女は、昔よりも丸くなったように見える。

人に対して「もうっ!」と思ったり、「なんでなのー」と思ったりするのは、悪いことではない。
それは、他人を知るチャンスだ。 そう思ったなら、そう聞いてみればいい。
ぶつかるのが怖い私は、なかなかそれが出来ないだろうけども。
卑怯者の私は、ついつい逃げ道を探してしまうだろうけども。。
そういうレベルアップの時期なんだろう、きっと。
彼女が10年前にやっていたように。

人に対して、自分がどう思っているのか、
・・これからもっと探っていかないといけないような気がしている。。。

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# by yucca3477 | 2006-06-04 00:24 | いろんな、思うこと。
「選択する」ということ。
今年は、とてもハードな1年になるとは、思ってはいた。
子供会も初めから雲行きがあやしかったし、剣道の役員もやっぱり私が
毎回行かなくちゃ☆だし、仕事も2足の草鞋でどうなるか・・と思ってたし。
けれど、最近ほど「迷う」ことが増えたことはない。

人は、すべて「選択」の上に成長が成り立っていると思っている。
どんなに小さなことでも『それ』を選ばなかったら違う自分になっていたと。
だから今の自分がここに「在る」ということは、すべて自分の「選択」の結果だと。

なのに今の自分は、迷うことばかりだ。
「今日のご飯は、何にしよう」とか「出かけるか、家にいるか」とか
用事がブッキングした時に、どちらを選ぶか、とか。
今までは、「どっちにしよう」ということがあんまりなかったような気もする。
どちらを選んでも大して変わりはないように見える。でもやっぱり何かが違うのだ。

誰が書いていたか忘れてしまったけど、
「迷った時は、大変な方を選ぶ」
・・これがいつも頭に残っている。
ラクな方を選ぶのが間違っているわけではない。時には逃げることも必要なのだから。
でも課せられる課題は、いつもクリアできるレベルのはず。
「大変だろうな」と思っていても、実際やってみると出来てしまうものだ。
逃げていても、いつかは、その課題をクリアしなければならないのだからね。

・・迷うのは、時間があるからかもしれない。。
瞬時に判断しなければならない時には、やっているはずだもの。
それと、自分に自信がないんだろうな。
・・どうしよう・・と思ってしまう。自分にできるか不安があるから。

今年は、迷って後戻りする時間が多い年なんだろうな。
けんかやトラブルも増えるかも。

でもたぶん、なんとかなる・・はずだよね。
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# by yucca3477 | 2006-05-21 08:57 | いろんな、思うこと。



魔女修行な 毎日☆
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